自分自身をマネジメントする力が大切

システムの構築の手法のひとつに、スクラム開発と呼ばれるものがあります。
リーダーの立ち上げた計画に沿ってメンバーが作業に取り組む従来のトップダウン方式に対して、メンバー同士が計画を修正しあうボトムアップ方式となる特徴を持ちます。

しかも重要度の高い案件から優先的に取り組むので、短期間に目標を達成することができる利点があります。
重要なことはメンバー同士が進捗状況を報告しあい、さらに内容を検証するということになります。

そのために開発に関わる人員には、高いコミュニケーション能力が求められます。
さらに持ち寄った情報を元にして計画の修正を行うために、課題を見つけ出して解決できるスキルも必要となります。

このようにスクラム方式に参加するメンバーは、自立したセルフマネジメントスキルが必要になります。
これは元々、エンジニア業界では優秀なマネジャーやリーダーが育たないといった状況の中で自然発生的に生まれたものと言えます。

つまり、トップに立つリーダーがいなくても、メンバーそれぞれが独自にマネジメントを行うことで、結果的にチーム全体が統率の取れたものとなるわけです。
さらに利点としては、短期間で案件ごとにシステムを組み上げる方式を取ることで、適切な予算立案がしやすいことが挙げられます。

さらにクライアントからの急な要望にも対応できる柔軟性を持つことで、余計な作業を発生させることがなくなります。
このように、自立心の高いメンバーが集まることでプロジェクトが順調に遂行されることになります。